最初の分蜂群は素直に巣箱に入ってくれたが、その後は苦戦している。分蜂群も、こんなに出てくるとは思っていなかった。一つの巣箱から確実に4つの群れが出たはずだ。分蜂の様子を撮影してみた。

 

てっきり新しい女王蜂が出て行くんだと思っていたら、出てゆくのは古い女王蜂だという。次々と女王蜂が生まれる状況では、新しいものを残して次々と出てゆくことになる。小さな巣箱の中にどうやってこんなにたくさんいたんだろうというぐらい、毎回すごい数の蜂が出てくる。まるで魔法のようだ。2,3回目の群れは自然に入ってくれると信じて放置していたら、どこかへ行ってしまった。ということで、4回目の分蜂群は木に取り付いて固まっているものを強制的に捕獲することに。

毎回、地上から5メートルほどの高さの枝にくっつくので、仲間と道具を工夫し4回目のチャレンジでようやくビニール袋に確保できた(数回の失敗中に、僕は一カ所、仲間は二カ所刺された)。その後、無理矢理巣箱に幽閉。開口部を女王蜂の出られない大きさに狭くして(女王蜂が逃げなければ大丈夫なので)、しばらく女王蜂の監禁をするのだ。一度はこの隙間が広すぎて脱走。今回はうまくいってくれればと願うのみ。

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本当は強制などしたくないが、人は昔からこんな方法を使ってでも貴重なハチミツを採取してきた。これも経験だ。経験にともなう知識ほど尊いものはない。ただ知っているのと、経験していることの差は大きい。刺されてまで夢中になる姿に、仲間の奥さんや娘さんは怪訝そうに見つめるが、この面白さが理解できないのは逆に損をしているように思えるほどだ。なかなか上手くいかないことにこそ、真の面白さがある。

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