熱意のいろいろ。

 

暖冬だと言われていたが、今年の降雪量は例年に比べて多い。1月に雨が降ることもあったので暖かいことは確かなようだ。なまじ暖かいから雪が多いのかもしれない。気がつけば、工房への通路は腰までの高さの壁になっている。屋根の雪が落ちるところは、僕の背丈を越えるほど。2月はどんなになるか楽しみなぐらいだ。

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家具づくりに精を出している間に、僕よりも先に薪ストーブの料理を始めた人がいる。彼女にしてみれば、薪ストーブは常に火のついたコンロに見えるらしい。これはもったいないとばかりに、少しずつ料理を始めた。そのおかげで僕のおやつは、時に贅沢なものになる。僕のやることは、ストーブトップの温度管理。だんだん慣れてきて、強火(350℃)・中火(250℃)・弱火(200℃以下)をある程度コントロールできるようになった。

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最近流行りの薪ストーブは針葉樹も燃やせることをアピールしているが、実はどんな薪ストーブでも燃やすことは可能だ。温度管理がマニュアルかオートかの違い。高温になりやすい針葉樹も燃やせるようにするため、本体がそれに耐えられるように作ってある。そのため、ストーブトップでも200℃前後にしかならないという。これでは餅を焼くにも一苦労。それを聞いて、このストーブにして良かったと心から思った。とにかく今は、彼女の料理熱が冷めないことを祈る日々。

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この間、納品時に時間があったのでクライアントのお父さんと話していると、突然、「メダカは流行っているか?」と聞かれた。最初、何のことだか分からなかったが、どうやらメダカの飼育が流行っているとのこと。しかも、いろいろ掛け合わせ、珍しい品種を作り出しているという。中には1匹、10万の値がつくものもいるらしい。小さな頃に、魚を獲っては水槽で飼育していた僕は興味津々。早速、見せてもらった。

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僕の知るメダカといえば、グレーがかった一般的なものとヒメダカと呼ばれる少しオレンジがかったものぐらい。そこにいたのは、錦鯉の稚魚かと思えるほどに様々な模様を纏ったメダカだったり、「ヒカリ」と呼ばれる背中に光る部分を持つものだったりと実にさまざま。どれも初めて見るものばかりであった。今は、ある色のメダカを作るために掛け合わせを繰り返しているという。容器はガラス製でもアクリル製でもなく、発泡スチロール製の箱だったのも印象的。断熱性が高いため、水温の変化が緩やか。魚に優しい容器だ。商売ではなく、全く趣味の世界。

以前には、金属パーツを全部手作りし制作された鉄道模型を見せてくれたクライアントもいる。亡きおじいさんが趣味で作っていたそうだけど、実際に乗ることができるミニSLまで自作していて、自宅の敷地内に線路まであったというのだから驚き。線路を伸ばしたいがために、土地まで購入していたそうだ。

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いいなあ、こういう熱意を持った人たちが好き。自分も結構凝り性なので、なんだか親近感を感じる。話を聞いていると、その熱意が伝わってきてこちらも良い刺激を受ける。

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たまたま図書館で手にした本が、フライフィッシングを楽しむ人たちのエッセイ集。気がつけば、そろそろ早い河川は解禁を迎える。バイスを取りだし毛針を巻いて、ロッドやリールの手入れをしようと思う。

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テレビでは悲しいニュースが流れている。熱意を持つことは素晴らしいことだが、人に迷惑をかけたり危害を加えるものであってはいけない。

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