週末は横浜にて、家をリノベーションしたり新築されたりする方々にお会いしてきた。

 

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自分の住処を新しくするということは非常にエネルギーがいるし、様々な思いが交錯する大変なこと。住み手も一人でなければ、各人の思いが違って当然だし、いよいよとなると具体的な姿が見えてきて個人の思いでさえも揺らぐことがある。個々人のそんな思いを通すところは通しダメなものはダメと、きちんと判断できるのがプロ。最後の判断は、やはりプロに一任した方が間違いない。

建築がまだそういう段階ではあるが、そんな時期から私もお会いさせてもらうことが多くなった。もちろん、世の中の多くの家具のように、使われる場所・使う人を知らなくても家具はつくることができる。でも、それを知った上で作られる家具は、同じような形をしていても、きっと何か違うと思っている。具体的に何が変わるか明言はできない。でも、使い手が見え、作り手が見えるものには何かしらの愛着がわき、良い効果があるだろうことは想像できる。

家具は「家の道具」なので、家とともに考えるべきだ。住む人が違えば、家も違う。だから家具も違っていて当然。多くの家具がそうであるように、決められたものから選択するという入手方法にも疑問を感じることがある。決められたカタチというのは、作り手側だけの都合によることが多く、いかに手間を減らすかという思いの産物であることが多いからだ。だから僕はとにかく手間を惜しまない仕事をしていこうと思っている。

手間を惜しまない仕事は美しい。

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