増床している工房の窓は、大きさや高さを自分で決めた。
採光や換気以外にも、窓の目的はある。自然に囲まれた場所だからこそ、景色を切り取るつもりで臨んだ。建具は熱伝導率の低い木製にしたかったので、自分で作ることに。そのため、大きさの制限はない。壁に設けられた窓は、時々刻々変化する自然を映すスクリーンのようだ。ここ数日降った雪で、窓の外は白い世界。なんだか少し寂しいので、窓枠に鳥のオブジェを置いてみた。工房入り口の木製ドアも制作したが、ハンドルの形状を決めかねていて未だに手掛けがついていない。訪ねてくれた人は一様に戸惑うが、納得できるものが見つかるまではこのまま過ごすつもりだ。
大工が骨組みを作り、その後は断熱材入れから天井・壁張りまで内装を自分でこなしている。壁の塗装が終われば、手洗カウンターや収納を作る予定。いよいよ終わりが見えてきた。建物をつくることがこんな楽しいとは思わなかった。来年以降検討している小屋が、ますます楽しみになってきている。