注文をもらうといつも余分に作るが、いつの間にかなくなっているシンプルなスツール。

 

背もたれのある椅子はお尻を乗せる位置が必然的に決まってしまうため、身長差により座り心地が異なる。ところが、スツールの座面は一般的に奥行きが少ないので、身長差による影響が出にくい(背の低い人は浅く座ればいい)。またいで座ることもできるし、立ち上がるのもスムーズ。場所をとらないので、狭い場所でも使える。ちょっと移動させて踏み台にもなるので本当に重宝する。実は、僕のオフィスの椅子もこのスツールだ。

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座面と脚だけのシンプルな構造。パーツ数が少ないので軽い。しかも座面は削り出しではなく、「曲げ木」による緩やかなカーブ。おそらくこの地にいなければ、このスツールは生まれなかった(飛騨は昔から曲げ木を得意としている)。使っているとお尻でいつも擦れるので、毎日磨きあげていることに。使えば使うほど、木に艶が出てくる。新品よりも数年後のほうが、経年変化も相まって古艶を帯び非常に美しくなる(磨き上げられた昔の木造校舎の廊下を思い出す)。木の素材感を味わいたいなら、ぜひ板座のスツールを手にいれるといい(背もたれつき板座チェアは重いからね)。

オフィスで使っているウォールナットのマイスツール およそ3年使用 ノーメンテナンスでこの古艶

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