菜の花やソメイヨシノを横目に見ながら、家具の納品に行ってきました。完成間近の住宅には、これから始まる新しい生活への希望や期待が込められるからでしょうか、素晴らしい雰囲気に満たされていて、こちらも毎回幸せな気分になります。
最初はメープル無垢材のキッチン（写真は人工大理石トップをのせる前）。壁が仕上がる前に設置し、このあと左官・設備工事が済んだあとで内部の裏板や扉を取り付けます。単なる置き家具と違い設備が絡むので大変なのですが、いかに設備施工（メンテナンスも含む）し易くするかを考慮した設計を心がけているので、最初に設置する時はこんな状態です。水を使う部分で湿気などもこもり易いため、こんな構造になっていればいざというとき裏板を外して換気もできる。まあ、どっちにしても全て無垢材なので丈夫で長持ち、ただ劣化してゆく工業製品とは大きく違うところ。
次はリビングボード。チェリー無垢材ワイド2500です。クライアントや他の業者さんの手までお借りして、無事に所定の位置に設置できました（お手伝いいただき、ありがとうございました）。建具のピーラー材と一緒で、これから少しずつ色味が濃くなって落ち着いた雰囲気になってゆきます。
空間を意識して大きさを決めているので、その場に置かれると存在が引き立ちます。どちらのお宅も、このあと制作させていただく家具があるため、また時間をおいて訪問することになります。少しずつ馴染んでゆく家具たちを見られるのは本当に楽しみ。とにかく、天候に恵まれ、春を堪能しながらの素晴らしい納品でした。引き続き、よろしくお願いします。