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足踏み式の簡易旋盤で、木を削る子ども。ちょっと、おっかなびっくりかな。「美しい森林づくりワークショップ」の光景。

制作した家具を数点展示するとともに、他のグループ展示や事例発表を見聞きしてきました。皆、木が好きな人ばかり。森林を整備するNPOがいくつもあることを初めて知りました。考えてみれば、木々の恩恵は本当に大きい。太陽光で二酸化炭素を酸素に変えることは未だに植物にしかできない。木々は薪ストーブで燃やされエネルギーとなり、また再び二酸化炭素を放出する。それを再び、植物が・・・。針葉樹で家をつくり、大きく育った広葉樹で家具を作る。細かなものは薪ストーブの燃料に。それ以外はパルプの材料となり、私たちの周りに溢れる紙となる。全てはつながり、全ては木々の恩恵です。

こんな風に利用したら木がなくなってしまうのではないかと心配したけど、それは杞憂です。広葉樹は切り倒されても「ひこばえ」と呼ばれるような新しい枝がどんどん出てくる。そして数十年後にはまた利用できる。針葉樹はそうはいかないので、植林が必要ですが。全ては計画的に行なえば、循環型のエネルギーになる。木々に囲まれた高山市はそこに着目し、現在このエネルギー利用の普及に積極的です(本気ならば、市の管理する施設は数年後には全て薪ストーブになるはず そして災害に強い市になる 文化・観光・生活が一体となればさらに魅力的な市に)。

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ふと思ったんだけど、僕は優秀な市民の一人です。冬場の暖は、全て薪ストーブ(自宅1台、工房3台)ですし、山林を所有しそこを切り開き薪・菜園を作りミツバチを飼い、里山づくりをしています。そして仕事は、家具つくり。まあ、好きなことをやっているだけですが、こんな風にトータルでライフスタイルを発信するのは分かり易い。どうしても、断片的な情報発信になってしまうからね。ただ、普及のためには、多くの人がライフスタイルを変えていかなければいけない。今後、高山市がどんな取り組みをしていくのか非常に楽しみです。

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