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たまに聞かれますが、これも違います・・・。

 

飛騨高山というと木がいっぱいというイメージで間違いはないのですが、家具に使う木で飛騨のものはほとんど出てきません。たまに山桜や栗を見かけますが、それも極わずか。とても継続的に使えるような量ではありません。ということで、北海道産のものや外材を使わなければ成り立たない状況です。私の規模でこんなですから、大手メーカーさんの多くはほぼ外材です。ナラと表記してあっても、ホワイトオークだったりレッドオークだったりします。高山市林務課の方との話の中でも、伐り出す人から実際に使う私たちまでのルートがないことが話題になりました。使える材料がないからではないのです。今も深刻な問題になっている「ナラ枯れ」は、大きくなった木をそのまま放置してしまっていて森林の若返りがないことが原因です。販売できるルートさえできれば、ナラを救うこともできます。数日前に打ち合わせをした高山の工務店さんでも、そんな話をさせていただきました。構造材の9割以上を飛騨地域のもので施工されていて、合板の使用も極力避けられています。しかも、自社で製材までされている。家具もできれば飛騨の木でということで、少し調べていただけるとのこと。この前たまたま手に入ったお隣の木曽のナラは、ほんとうに木目の詰まった良い木でした。北欧風にするため小幅板にして使って欲しいという要望でしたが、細かくしてしまうのはもったいないくらいでした(冒頭の写真)。自然環境の厳しい高山のナラは、きっとこれ以上にきれいだと思います。高山市と工務店さんの力をお借りして、なんとかルートを開拓できたらと思っています。私も一つ開拓できそうなルートがあるので、動いてみようと思っています。眠った森林資源を上手に活用したいものです。

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