心地よい陽射しを感じながら図面を描く。

 

 

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制作の合間に図面を描き、現場の下見や打ち合わせのために外出。今月末には納品も控えている。同じようなことを繰り返してはいるが、クライアントも空間も異なるので何一つ同じことはない。
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普段は使わないクセの強い材料を使ったボード。脚部は黒皮鉄製のため工房にはまだないが、無垢材の荒々しさと黒皮のムラがいい表情を出すと思っている。このボードの上部壁面には巻き込み戸収納がつき、壁付きのテレビを挟み込むようになる。上部はすっきりとしたテイストで存在感を少なくし、下は反対にクセのあるものにして全体のバランスを考えている。リビングとキッチンが繋がっているので、LIXILシステムキッチンのカスタマイズも合わせて行う。

最近は複数の家具を一度に依頼されることが多く、居住空間全体を意識しての家具づくりが多くなった。家具単体では存在しえないので当然といえば当然のこと。センスの良い人は異なるテイストの家具を持ち込んでも上手に見せられるが、下手をすれば統一感のないゴチャゴチャした空間になってしまう。いろいろ空間を見てきたが、家とともににずっとある家具は質感を大事にしたうえで空間に溶け込むくらいのものがいい。

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遊ぶのであれば椅子ぐらいだろうか。あとは、カーテンや照明・インテリア小物、絵画などで雰囲気を作るのが自然に見える。いかにもオシャレしていますより、素材感のしっかりしたものが普通に置かれた空間の方が好感がもてる。このあたりは、ファッションにも通じるところがあるように感じる。

無垢材でしっかり作られたシンプルな家具に流行りはない。何十年も付き合う家具だからしっかり投資した方が長い目でみれば得になると考える人が増えているように感じる。

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建築設計施工 (株)kotori

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