京都に行けば、まず寄るようにしている。何度訪れてもあきない、好きな空間。なぜだろう。
訪問はこれで確か6回目。毎回長居してしまう。なぜこんなに落ち着くのか考えながら周りを見渡すと、一つ発見をした。この空間には、ケミカルなものがほとんどない。多くが自然素材で古艶を帯びているものばかりだ。海外の人がその空間で同じように過ごしているのを見ると、国は関係なく人はみな古艶を帯びるものに惹かれるのかもしれない。家具つくりにおいて無垢材にこだわるのも、何十年と先にこんな落ち着く空間の一部になっていて欲しいからに過ぎない。