家具用材と一緒で建築用材にも、ランクが存在している。森林組合にて建築材を見てきた。

 

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森林組合に勤める知り合いから聞いていたが、現物を確認するのは初めてだった。いいものから順番に、A,B,C,Dとなっている(写真はBランク)。Bランクだと、なぜAではないのか分からないものも多い。1カ所割れが入っているだとか、ノタと呼ばれる外皮部分が角に少しでも残ってしまっていると下のランクになってしまうようだ。CはBの欠点に加えてさらにムシ食い痕が残っているもの。ただし、ムシは高温乾燥により死んでいる。Dは曲がりがあるとのことで、これは基本パルプの材料になってしまう。一般の住宅であればAを使うのが普通だが、工房改修工事は見た目重視ではないのでBランク材を使うことにした。建築のように規模が大きくなると、材料ランクによりかなりの金額差が出てくる。建築の場合には、見えないところなどランクを下げることでコストカットされているかもしれない。ちなみに、どのランクも強度は保証されているそうだ。Bランク材を試すのには、もう一つ理由がある。来年以降、セルフビルドする建物のテストも兼ねている。場合によっては、Cランク材も試すつもり。全て地元産の杉材だし、少しくらいノタや虫食い痕が残っていても逆に木材らしくて良いような気もしている。

(家具の場合にはこうはいかない。建築に比べれば小さな部材が多いので欠点が目立ちやすい。その上、家具に使う量ぐらいではランクを下げても大きな価格差が出てこないことにもよる。下のランクを使えば悪い部分を取り除いたりする手間が発生し、結果いい材料を使っていた方が得になることが多い。無垢材の家具の価格がなかなか下げられないのは、そんなところにも理由がある。)

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