金属である必要はなかったですね。
丸棒を作るときに使用する旋盤という機械。細く長いモノはそのまま回転させると、遠心力で振ってしまいます。振ってしまうと削りや磨きの精度が悪くなります。それを防ぐために、振れを止める部品が必要です（写真で見ると、ほぼ丸棒と同じくらいの穴を通っていることがわかると思います）。丸棒もいろんな径のものを作るので、この部品はとにかくたくさんある方がいい。ただ、金属で作ってもらうと結構値段がしますので、あるとき困って木で自作してみました（リングのようなもの）。すると意外や意外、結構使えるのです。これなら自由にいろんなサイズを作ることができます。しかも、いろんな端材で試しているうちに、チークが優れていることも発見しました（どうも油分を多く含むのが理由みたい）。耐久性は金属に劣りますが量産するわけではないですし、何より自作できる自由度がいい。思い込みのせいで、無駄に出費したり苦労してきてしまいました。早く気づくべきだったなあ。作り手たるもの、常に頭を柔らかくしておかなければいけない。反省を込めてメモ。