ようやく見つけた古い型板ガラス。同じようなものは現在でも新品で手に入るが、中国製が多くパターンが不均一なうえ高価。これは正真正銘 made in Japan(割安にて入手)。いいものはリユースできる。長く使われるものには他にも共通点がある。

 

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いつからか使い捨て感覚が横行し、一部に不具合が出れば総取っ替えしたり、せいぜい小さなユニットでの交換が主流になっている。しかし、本来は不具合のある要素のみでの交換がベストだ。全ては生産者側の収益性や利便性を優先した結果にすぎない。日本の木造建築を見ても、傷めば部分修復され長い間維持されてきているものが多くみられる。それをしやすい構造になっているからだ。それらを見ると、先人はいかに長く維持できるかにも重点をおいて、モノ作りをしてきたのかがわかる。

人を雇う組織となると生産者側の都合が大きくなる。常に生産し続けるために、モノの寿命を作ることさえする。家電がいい例だ。そんな企業でさえ、米ビジネス誌フォーチューンで選出される100の企業のうち50年後に存在しているのは4割にも満たないという。長い間愛されるものを生み出し続けることはいかに難しいことかがわかる(企業もモノも何も残らない)。逆に、人を雇わない一人メーカーの強みは生産者側の都合を最低限にでき、個人の思想をダイレクトにモノに反映できることだ。その強みを活かし、手間を惜しまず修復・可変性も意識して作り続けられればと考えている。

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