かなり前になってしまいますが、高山にあるフィン・ユール邸に行ったのでメモしておきます。
本物はデンマーク コペンハーゲンに存在するので、高山のものはレプリカです。とはいえ日本人のやることなので、かなり忠実にコピーされているようです。家具は家具メーカー キタニがライセンス契約して制作しているものもありますが、ところどころ本来置いていない別物が設置してあります。絵も別物。とはいえ、空間における家具バランスは崩されていないので、良い勉強になりました(ハンディーなレーザー測定器で部屋の広さや天井高を測らせてもらいました)。
印象的だったのは平家ではあるのですが微妙な高低差を作り出しているところ。それにどういう意味があるのか、ガイドさんでもわからないのが残念でしたが、そのヒントを最近別の建築で知ることができました。建築家 杉下均さんの設計によるものだったのですが、ご本人にその理由をお聞きでき納得できたしだいです。同じ理由なのかどうかはわかりませんが、そういう考え方があるのを知ることができた貴重な体験でした。(こちらはまた別の機会にメモしようと思います)
空間を仕切るドア部分についても、室内の向こう側をきれいに見せるため枠部分に一手間かけられています。建築の知識が豊富であれば、もっといろいろな見方ができそうです。もっと知識を深め・感覚を身につけて再訪したいと思います。
Photography Yoshiyuki Makino