家具の形状はシンプルに、細部にこだわる。納品を控えた家具を含め、最近の細部にこだわった仕事をまとめておきます。
椅子の座面裏まで手を抜かず編み込む
真鍮にも軽く蜜蝋を塗り込む程度 酸化して黒ずんでいくのがいい
ボードの表面は木目が浮き出るように柔らかい部分のみを削る表現を施してある
ぱっと見はわからない でも、触れれば・・・
金物も妥協しない
オーストリア製のダンパー内蔵タイプ
価格も高いが動きをみれば納得
これ以上のものは見たことがない
木を合わせた部分にはあえてスリット 最近好きで良く使う
国産牛を使用してもらい、特注で制作してもらったオリジナルの革
染色のみなので通常は色褪せするが、濃くなる方向に変化するように鞣(なめ)しに一工夫
一見すると黒かなと思うほどのダークブラウンだが、光の当たり具合でこんな表情も
撥水加工を施したファブリック
ファブリックの弱点はシミなどの汚れ
費用も時間もかかるが、肌触りも変わらない
長く使うためにおすすめしている
優れた伝統的な加工
飛騨で製材・乾燥されたウォールナット
色の良さから、同業の人に入手先を聞かれることが多い
あえて節を使う表現をしたボードのパーツ
パーツのうちに塗装を済ませておいた ここから大変な作業が待っている
細部が全体をつくる。いい材料を使うからには手間を惜しんでいてはいいものにはならない。細部にこだわるあまり制作時間がかかるが、その深み・豊かさを求め依頼をいだだけるのはありがたい。