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「地元のナラがあるよ」と言われ、急いで確保しました。

荘川桜で有名な高山市荘川町。そこに尾上郷(おがみごう)という地域があります。御母衣ダム(みぼろダム)建設とともに、人が住まなくなった地域です。昔、釣りにも出かけましたが、林道も狭く対向車が来たらどうしようかとヒヤヒヤした思い出があります。そんなところから伐り出されたナラ。このあと、制作予定のテーブル、チェア、リビングボードに使うことにしました。地元の木材を意識するようになったら、自然にそんな機会が増えてきました。今も地元のクリ材でテーブルを制作中。ナラといっても流通しているほとんどのものは、ロシアや中国のもの(いかにも日本のものらしいクルミやブナも、ほとんど外材です)、国産のものが少ない現実を考えると、地元のナラというだけでなんとなく安心感や好感が持てます(価格も変わりません)。木で家具を作る人はたくさんいますが、材料の産地にまでこだわる人はそうは多くありません。気にしていたら、成り立たない人がほとんどだからです。作るときはストーリーを求めるのに、そこだけは決して触れない(触れられない)。私も外材は使いますが、丸太からの製材や乾燥がここ飛騨で行なわれているものを使っています。まあ、せっかくこの地に居を構え家具づくりをしているのですから、そんなこだわりだけは持ち続けようと思います。

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