それは剣持勇のラウンジチェア。

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ライセンス取得し生産しているメーカーの手伝いをしていた経験もあり、有名な椅子の制作裏側を知っている。デザイナー本人は亡くなっているので、契約をするのはその親族。家具のことがわからない人の場合も多く、作られるものにそれほどこだわりがないためライセンス取得したメーカーで作りやすいように変更されているケースが多い。それを知ってから、木製のデザイナーズチェアにはあまり興味がなくなった。今の姿がデザイナー本人の思いとは異なる事もあり得るし、いざとなればサイズと写真さえあれば自分で作ることができるから。その中で唯一、自分では制作できないためずっと欲しいチェアが剣持勇の「ラウンジチェア」だ。体に添い包み込むようなそのフォルム。その割に小ぶりなサイズ感。洋でも和でも合うシンプルなデザイン。最近、リビングの一角に畳のスペースを持つ空間を見るが、意外にそこに置く家具が難しい。座卓などおけば一気に和の要素が強くなり違和感を感じる。だからだろうか、何も置いていない事も多い。でも、このチェアであればきっと合うだろうと想像する。どんな家具を置いていいのか迷っている人がいれば、お薦めの家具である。私もそろそろ購入を考えている。ちなみにこの椅子、 MOMAのパーマネントコレクションとして収蔵されています。

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