着色していない木材で、白いと言えば「メープル」。今回はクライアントの希望もあり、メープルを使い様々なものを制作させていただきました。こうして見ると、同じ木材でも見え方はいろいろ。
これだけ同じ材料で揃えると内心くどくなるかなとも思ったけど、それは杞憂でした。プリントや突き板合板とは違って、全ての表情が違う無垢材だからでしょう。無垢材のもつ重厚感が、見た目の白さからくる軽さを消してくれている。良いバランス。この他にも、洗面収納、室内郵便受けなどを同じメープル材で制作している。使われる場所、刻々と変化する時間の中で、様々な表情を見せてくれる。取っ手やタオル掛けには、バフ磨きで仕上げられた真鍮を使い、こちらとの相性もいい感じ。
ちょうど今週末、このお宅（愛知県豊橋市内）でオープンハウスが開かれます。これだけのメープル材は、なかなか見られない。家を考えられている人で、興味のある方はぜひ足を運んでみてください。ちなみに、床板もメープル材。壁は1F、2Fともに左官による塗り壁。