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皆、つながっている

敬愛する分子生物学者の福岡氏が著書で述べていますが、僕らの体を構成している分子は絶えず入れ替わりを繰り返しているそうです。たった1年前の構成分子は一つも存在しない。代わりようがないように思える骨でさえも、絶えず入れ替わっているのです。ということは、地球規模から考えると、皆がつながっていることに。ちょっと苦手だなと思う人にも、大好きだった祖母を構成していた分子が混じっているかもしれない。僕自身にも、混じっているかもしれない。たまたま今、僕という個体を形成しているに過ぎないのだから。僕の一部は、どこか遠い地の花だったかもしれないし、深海に住む奇妙な生物だったかもしれない、大空を自由に舞う鳥だったかもしれない。そんな風に考えると、自分も身の周りのものも全て愛おしく思えてきます。輪廻転生という考えも、あながち間違いではないのかな。生と死という対極にあると思ってきたものも、境目はあいまいなのかもしれない。谷川俊太郎さんの詩に、「朝のリレー」がある。こんな風にリレーしながら、皆つながっている。( 3/11  )

 

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