お客様にご依頼を受け、最初にすること。
普段はなるべく何も置かない部屋で、お客様からお預かりした建築図面を片手にテープや段ボール箱を使って空間と家具との関係を見ています。図面だけではなかなか掴めないバランスがはっきりしてきます。言わば、家具空間のデザイン。
この段階を経て、家具の大きさを決めています。その後、お客様の嗜好も交えながら家具自体のデザインをしてゆくことになります。既存の空間であればその場にお伺いして確認することもできますが、建築も同時に進行していることが多いため、仮の空間で確認しています。動線も合わせて確認します。
「作りたいもの作ったので、自由に使ってください」みたいな家具づくりは嫌で、使う人も空間もどれ一つとして同じものはない中で、想像しうる最適解を求めていつも試行錯誤しています。今日は制作の合間に、ソファーの大きさを検討しました。背の高さを普通よりも低く抑えることになりそうです。建築図面をなるべく早くいただくのは、こんなことをしているからです。
飛騨もここ数日は穏やかな日が多いです。近所のお寺の境内まで散歩しました。古びた様子が好きで、たまに見に行きます。近々、屋外で使用する木の取っ手を作ることになりましたが、いずれこんな風に変化することを想定しています。